Windowsのマウス・カーソル・ファイル(拡張子が「.cur」や「.ani」)はひとつのファイルのなかに複数のサイズの画像を持っています。
通常はそのなかの32×32サイズの画像が使われます。
48×48や64×64またはそれ以上の大きさの画像が使われるのは、ディスプレイ設定において表示スケールを変更した場合です。表示スケールとマウス・カーソルの大きさは以下の表のように対応しています。もし該当するサイズの画像がマウス・カーソル・ファイルにない場合は、他のサイズの画像を拡大/縮小して表示されます。表示スケール マウス・カーソルの大きさ 100% ~ 149% 32×32 150% ~ 199% 48×48 200% ~ 299% 64×64 300% ~ 399% 96×96 400% ~ 128×128
Windows 10の表示スケール設定
次の図の「設定」画面の「システム」 ― 「ディスプレイ」の「拡大縮小とレイアウト」で「150%」以上へ設定して表示スケールを変更するとマウス・カーソルの画像の大きさが変更されます。
Windows 10の標準マウス・カーソル・ファイルに含まれる画像は、アニメーション・カーソルが32×32、48×48、64×64の大きさで、静止画カーソルが32×32、48×48、64×64、96×96、128×128の大きさの画像です。
Windows 8の表示スケール設定
次の図のコントロール・パネルのディスプレイ設定で「すべての項目のサイズを変更する」で「大きくする」側や「大 - 150%」、「特大 - 200%」へ設定して表示スケールを変更するとマウス・カーソルの画像の大きさが変更されます。

Windows 8の標準マウス・カーソル・ファイルに含まれる画像は、アニメーション・カーソルと静止画カーソルともに32×32、48×48、64×64の大きさの画像です。
マウス設定
次の画面の「マウスのプロパティ」における設定は、上の表示スケールの設定とは別の設定です。
「マウスのプロパティ」における設定で(大きいフォント)や(特大のフォント)の設定を選んだとしても、表示スケール設定において「100%」、「125%」の設定になっていれば、マウス・カーソルの画像は32×32サイズの大きさです。
(大きいフォント)や(特大のフォント)の設定を選ぶということは、カーソルが大きく描かれたマウス・カーソル・ファイルの32×32サイズの画像を使うということです。
まとめ
表示スケール設定とマウス設定で変わるマウス・カーソルの大きさを例示すると以下の表のようになります。表示スケール設定で変わる 32×32 48×48 64×64 96×96 128×128 マウス設定で変わる Windows 標準 




Windows 標準(大きいフォント) 




Windows 標準(特大のフォント) 




付録:簡単操作設定(Windows 10 1903以降の場合)
表示スケール設定とマウス設定とは別の設定として簡単操作設定があります。
次の図の「設定」画面の「簡単操作」 ― 「カーソルとポインター」の「ポインターのサイズを変更する」でスライダー・コントロールを左端から右へ変更するとマウス・カーソルの大きさを15段階で変更でき、表示スケール設定とマウス設定ではできないような大きなマウス・カーソルにすることもできます。
ただし、この設定でスライダー・コントロール左端の1以外の設定にするとマウス設定を無視し、下図のようなSVG(ベクター画像)のマウス・カーソルが使用され、マウス・カーソルの画像を自由に選ぶことはできなくなります。(この際に使用されるSVGファイルは%SystemRoot%\Cursorsフォルダー内にあります)